Kinotayo 17e festival du cinéma japonais contemporain

駆込み女と駆出し男

© 2015 “KAKEKOMI” Film Partners

出演: 大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、樹木希林、堤真一、山崎努
製作: 2015 | 本編: 143分 | ジャンル: ドラマ、時代劇 | 日本語音声・フランス語字幕

作品概要

井上ひさしの時代小説『東慶寺花だより』を元に、江戸時代の縁切寺・東慶寺に駆け込むワケありの女たちと、彼女たちの離婚と再出発の手助けをする人々を巡る人情ドラマ。監督は『わが母の記』(KINOTAYO映画祭2012ソレイユ・ドール観客賞受賞)、『クライマーズ・ハイ』の原田眞人。出演に大泉洋、戸田恵梨香、満島ひかり、樹木希林、堤真一、山崎努など。

江戸時代後期、妻のほうから離縁することが非常に難しかった時代。鎌倉には離縁を求める女たちが駆け込んでくる幕府公認の縁切寺・東慶寺があった。東慶寺に駆け込んだ女たちはまず御用宿で聞き取り調査を受ける。事情が認められ、女が東慶寺で2年を過ごせば夫が望まなくても離婚が成立する。見習い医師でありながら駆出しの戯作者でもある信次郎は、女たちの身柄を預かる御用宿・柏屋に居候することに。信次郎の到着と同時に顔に火ぶくれを持つじょごと、足を怪我したお吟が東慶寺に駆け込んでくる。信次郎は離婚調停人よろしく男女のもつれた糸をときほぐそうと奔走する。

原田眞人

1949年静岡県出身。1973年よりロサンゼルスを拠点に映画評論活動を開始。1979年『さらば映画の友よ インディアンサマー』で監督デビュー。1995年の『KAMIKAZE TAXI』は海外でも高い評価を受け、その後『金融腐蝕列島[呪縛]』(1999)、『突入せよ!「あさま山荘」事件』(2002)など話題作を立て続けに送り出す。日航機墜落事件を題材にした『クライマーズ・ハイ』(2008)は日本アカデミー賞10部門で受賞、続く『わが母の記』(2012)ではモントリオール世界映画祭・審査員特別グランプリ、KINOTAYO映画祭・ソレイユ・ドール観客賞を受賞。
『魍魎の匣』(2007)、『RETURN(ハードバージョン)』(2013)などエンタテインメント性の高い作品も手掛け、2003年には俳優として『ラスト サムライ』にも出演。最新作は『日本のいちばん長い日』(2015)。2015年の東京国際映画祭では特集上映も組まれている。